- 気分が落ち込んでいる
- 心配事をぐるぐる考え続ける癖がある
- 今の自分の生活に満足できていない
今回は、日常をじっくり楽しむことによって生活満足度をアップさせようぜ~というお話です。
かけがえのない今に注目する「セイバリング」
心配事にとらわれたときには「セイバリング」を実践してみましょう。
セイバリングというのは味わうという意味です。 日常の何気ない出来事をじっくりと楽しむ事によって充実感を得ることができます。例えば…
- 普段は急いで食べている食事をしっかり味わいながら食べる
- 普段は考え事をしながら歩いている通学路の景色を楽しみながら歩いてみる
- 惰性でやっているゲームをエフェクトやグラフィックに注目しながらやってみる
…といった感じ。
実際、ペンシルバニア大学の研究によると、セイバリングを実践することによって落ち込んだ気分を改善することができるぜ~という結果を示しています。
実験の介入
精神が落ち込んでいる被験者たちに対し、「普段急いでやっていることを意識的にじっくり楽しんでやってください」と指示し、6週間の間セイバリングに取り組んでもらう。
なお、被験者たちにはセイバリングの後…
- 普段急いでやっている時と気持ちの変化はあったか
- これまでと違う体験にするためにどんなことに気をつけたか
…といったことを記録してもらった
実験の結果
- セイバリングを実践した被験者において生活満足度が上昇した
- 気分の落ち込みが改善した
実験の考察
セイバリングが効果的な理由としては、 現在に注目できるからだと考えます。 今自分が行なっていることに集中することによって、頭の中で余計な心配事をする必要がなくなります。
例えば、「学校めんどくさいなあ」と思いながら通学路を歩いているときと、景色を眺めながら通学路を歩いているときとでは明らかにメンタルの変化があるでしょう。
つまり、セイバリングで今にフォーカスする癖をつけることによってぐるぐる回る心配事をストップさせることができるわけです。
マルチタスクの誘惑に抗う
セイバリングの難点は複数のことを同時にしたくなる人間の困った習性です。人間は一つのことに集中するのが苦手でついついマルチタスクをしてしまいます。
というのも、人間は複数のことに注意を向けている時報酬系が活性化するからです。ようするに、マルチタスクをすると「俺は同時に二つのことをやっているぞ」という快楽を得ることができるので癖になってしまうのです。
- テレビを見ながら食事をする
- 料理で一度に二つの鍋を操る
…といった癖が直らないのは、複数のことをやった方が気持ちよく感じるからです。しかし、実際にはマルチタスクをすると集中力が鈍ります。また、実は効率が落ちていることから、作業に対してストレスを感じやすいという点を覚えておきましょう。
【今日のクエスト】セイバリングで何気ないことをじっくり楽しもう
ステップ1:セイバリングの対象を決めてみる
- 食事をじっくり味わう
- 車に揺られている時に景色を楽しむ
- アニメを集中して鑑賞する
- 急いで料理を作るのではなくじっくり作る
…といったように集中する対象を決めてみましょう。
ステップ2:セイバリングを実践する
攻略ポイント:マルチタスクの誘惑に抗う
マルチタスクは癖になるとすっぱり止めるのが大変です。まずは小さく始めましょう。
…と決めておきましょう。
ステップ3:今の気分を記録しよう
研究に習って、
- 普段急いでやっている時と気持ちの変化はあったか
- これまでと違う体験にするためにどんなことに気をつけたか
という2点を記録しましょう。例えば、
- 「じっくり食事をしたら味を楽しむことができ、普段よりも満腹感があった」
- 「いつもはテレビを見ながら食べているところを、最初の5分だけ食事だけに集中した」
…といった感じ。
【獲得経験値】
☑️5分間、1つのことをじっくり楽しんだ
☑️工夫した点と、今の気分を記録した
【関連記事】

↑日常的にマルチタスクをすると、記憶力や集中力まで落ちるかもよ~という内容です。
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