大豆摂取で乳がんによる死亡率29%軽減!
今回は、大豆には乳癌の再発や乳癌による死亡を抑えるぜ~というお話です。
根拠となる研究
実際に、2010年に発表された上海乳がん生存者調査によると、大豆の摂取が乳がんに有益だと示されています。

Soy Food Intake and Breast Cancer Survival
Soy foods are rich in isoflavones, a major group of phytoestrogens that have been hypothesized to reduce the risk of breast cancer. However, the estrogen-like e...
観察
5042人の乳癌生存者(25歳から70歳)を対象に、大豆の摂取が、乳がんだと診断された後の再発や死亡率とどのように関わっているかを調べた。
被験者の女性たちが4年間の間に摂取した大豆の量について調べ 、その後3年間追跡調査。乳がんの再発や死亡のデータと比較
具体的に、女性のデータに関して調べた項目は以下の通り。
- 乳がんの診断や治療について
- 乳がんだと診断された後のライフスタイル
- 症状の進行度合い
- 乳がんの再発・乳がんによる死亡・及び乳がんに関連した死亡
それぞれの項目は、乳がんだと診断された6ヶ月後に集められた。また、その後のフォローアップインタビューによって診断から18ヶ月後・36ヶ月後・60ヶ月後の3回に分けて行われた
結果
- およそ4年のフォローアップの期間に、444人の死亡534人の再発が確認された
- 大豆を最も多くする女性たちはがんの再発リスクが32% 、死亡リスクは29% 低かった
考察
一説では、大豆に含まれる植物エストロゲンが乳がんを誘発するという話もあります。
しかし、人を対象にした研究で大豆に含まれる植物エストロゲンが 乳がんの発生率を上げると判明してはいません。
そもそも大豆が疑われている理由は、植物エストロゲンが濡れ衣を着せられているからです。
確かに体の中で働くエストロゲンは乳癌のがん細胞の分裂・増殖を助けます。一般的にも乳癌は女性ホルモンエストロゲンによって起きるというのは有名な話でしょう。
しかし、エストロゲンと植物エストロゲンは似て非なるものです。むしろ、大豆に含まれる植物エストロゲンはエストロゲンの作用を抑えると示されています。ですので、安心して大豆を食べてください。
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