「卵は1日1個までは嘘ですよ~」という嘘

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この記事はこんな方にオススメ

「卵は1日1個まで」ってよく言われるけどどうなの?

「卵は1日1個は嘘だよ」って聞いたことあるけどどうなの?

結局のところ、卵は1日何個までなの!!

 

結論から言うと週に6個未満。つまり「1日1個まで」の方でよかったみたいです。

 

たまご論争勃発!

「卵がコレステロールを上げるのは嘘なので何個でも食べていいんですよ~」という嘘

まず「卵1日1個説間違ってた説」を検証していきましょう。

もともと「卵1日1個まで説」が広まった理由は、食事中のコレステロールを多くとると血液の中のコレステロールの数値も高くなると考えられていたからです。卵にはコレステロールが含まれているので、「1日何個も食べない方がいいぞ!」と言われるようになったわけですね。

 

しかし、その後の研究では食事中のコレステロールの量と血液中の悪玉コレステロールの量は関係が薄いことが明らかになっています。

そこで出てきたのが「卵1日1個説間違ってた説」なのです。今度は一転して「卵1日1個なんて嘘だ!」と言われ始めたのです。

 

1周まわって「やっぱり卵1日1個がいい説」

非常にややこしくて恐縮なのですが、今回は「やっぱり卵1日1個がいい説」を唱えてみたいと思います。

というのも、そもそも卵1日1個説間違ってた説の根拠はコレステロールを多く摂るからと言って悪玉コレステロールがすぐに増えるわけではない!というところです。しかし、「コレステロールは悪くないから卵食べ放題!」という風に考えてはいけないのです。

実際、卵の食べ過ぎはデメリットが指摘されています。

 

1日1個以上の卵で心不全のリスクアップ!?

まず、卵を食べ過ぎると心不全のリスクが上がるのでは?と指摘されています。

 

根拠となる研究

2008年に発表された研究()によると以下のことが分かっています。

卵をほとんど食べない(1週間に1個未満)グループと比べると…

  1. 卵を1日1個以上食べるグループでは28%心不全を起こすリスクが高い
  2. 卵を1日2個以上食べるグループでは64%も心不全を起こすリスクが高い
  3. 1週間に6個未満であれば 卵による心不全の発生リスクは上がらない

卵の摂取量は週に6個未満が無難みたいです。

 

1日1個以上で糖尿病のリスクアップ

2013年に発表された16件の研究をまとめたメタ分析()によると卵と健康の関係について以下のようなことが分かっています。

  1. 卵を1日1個以上食べるグループは 卵をほとんど食べない(1週間に1個未満)グループに比べて、2型糖尿病を発症するリスクが42%高くなる
  2. 卵の摂取量は心筋梗塞や脳卒中、それらによる死亡率とは 有意な関係がない
  3. 糖尿病患者に限って調査を行うと、卵を1日1個以上を食べるグループは、卵をほとんど食べないグループに比べて心筋梗塞や脳卒中で死亡するリスクが69%高い

 

つまり、卵を1日1個以上食べると糖尿病のリスクが上がり、糖尿病の人が卵を1日1個以上食べると心筋梗塞・脳卒中のリスクが上がるというわけです。

怖い病気にかからないためには卵は1日1個までを守った方がやっぱりいいのかなぁと思います。

 

【今日のクエスト】卵は1日1個未満を目安に実践しよう

例えば毎日卵焼きを食べてますよ~って人は卵の食べ過ぎかもしれません。卵料理は1日おきぐらいがいいかと思います。

【獲得経験値】

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