【道徳論なし】「物事に感謝しなさい」は科学的にも正解だった

誘惑に負けない目標達成コース

 

この記事はこんな方にオススメ
  • ゲームやYouTubeの誘惑に負けて時間を無駄にすることが多い
  • 自然と有意義な行動ができるような人になりたい

 

今回は、感謝の心を持つといい行動を取れるようになるかもね~というお話です。

 

感謝は「能力」である

感謝する人ほど有意義な選択ができる

「感謝の心を持つことは大事です」というのは、わざわざ人に言われなくても周知の事実。今回は道徳的な話ではなく、科学的な感謝のメリットについてお話しします。

 

感謝の心を持つメリットはずばり、誘惑に屈しない能力を手に入れられることです。

例えば、

  • 「寝っ転がってばかりの生活を改善して、立ち上がるようにしよう」
  • 「YouTube を見てばかりいないで勉強をするようにしよう」

…といった意志力のある行動を取れるようになります。

 

 

この記事はこんな方にオススメ

実際に、2014年にノースウェスタン大学で行われた研究では、感謝の心を思い出すだけで意思力を発揮できたぜ~ということが示されています。

実験の介入

被験者に対して、「今もらえる 1000円と1年後にもらえる1万円どちらがいいか」 「今もらえるとしたらいくらなら今もらってもいいか」という質問(※)を問いかける

※この質問は報酬遅延耐性(=より大きな報酬のためにすぐもらえる報酬を我慢できるかどうか)の高さを測るための質問です。よく考えれば1年後に1万円もらった方がお得なのですが、人間は誰しも今すぐ報酬を得たいと思うもの。今もらえる1000円の誘惑に抗える人ほど報酬遅延耐性が高いと判断されます。

この質問を問いかける前に、被験者を三つのグループに分け、それぞれのワークに取り組んでもらう。

  1. 過去の幸せだった1日のことについて思い出してもらい、紙に書き出してもらう
  2. 過去の平凡な一日について思い出してもらい、紙に書き出してもらう
  3. 過去に誰かに感謝したことについて思い出してもらい、紙に書き出してもらう
実験の結果

結果として、それぞれの被験者のグループが、1年後にもらえる1万円を今もらえるとしてその価値を以下のように判断しました。

  • グループ1→平均で「1800円なら今もらいたい」
  • グループ2→平均で「1700円なら今もらいたい
  • グループ3→「3000円なら今もらいたい」

つまり、感謝の心を思い出したグループ3が、報酬遅延耐性を発揮することができたと言えます。

 

 

「恵まれている環境を有意義に使おう!」というマインド

感謝の心を持つことによって意思力を発揮できる理由は、「自分は恵まれているから今の環境を有意義に使おう!」という考え方になるからだと考えられます。

 

例えば、「自分は体が自由な状態で生まれてきた」という事実に対して、多くの人は「そんなの当たり前」と思うもの。

そこで、「世の中には 手足が不自由な状態で生まれる人だっている」と感謝できる人は、「手足が動くことに感謝してたくさん体を動かそう!」と健康的な判断ができるでしょう。

 

他にも、「田舎で生まれた」という事実に対して、「近くにコンビニもなくて不便なとこだな」と思ってしまうところ。

自然の中を楽しむことができるし、多少変なことをしても気にする人がいなくて自由だな」と感謝できる人は、「庭でダンスの練習でもしよう!」と自己研磨に勤しむことでしょう。(笑)

 

 

【今日のクエスト】まずは1行から!感謝の日記を始めてみよう

攻略ポイント:感謝のネタが尽きるときは…

1日の終わりなどに、感謝の日記をつけてみましょう。

何か特別なことに感謝しようとする必要はありません。ネタが浮かばないときは「自分よりも恵まれていない人を思い浮かべる」というのも手です。

  • 「もしも、重大な病気を持って生まれてほとんど病院でしか生活できないとしたら?」
  • 「もしも、おせっかいな母親が死んでしまったら?」

などと考えることで、当たり前のことにも感謝できるマインドが育つことと思います。

ステップ1:紙やノート、日記帳を用意しよう

その辺の紙切れでもいいです。

ステップ2:今すぐ感謝の日記を1行書こう

今日はとりあえずすぐにやってみましょう。

ステップ3:習慣化させるためにノートを枕元に置いておこう

1日の終わりに感謝の日記をつけるのがおすすめ。

【獲得経験値】

☑️1行分感謝した

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